生産者を応援する手段
素晴らしい新規就農者たちとの出会い
僕は生産者を応援する方法として「パン」を選びましたが、そこに辿り着くまで、かなり遠回りをしました。
その辺のことをブログにまとめてみました。
生産者を応援しようと考えている人は、僕の周りにたくさんいらっしゃいます。
そのような方の参考になればいいなと思います。
ブログ記事「農家の友達を作ろう」で書いたとおり、数年前に農業に関心をもった僕は、井上農園さんに出会って、さらに農業への関心が高くなりました。
井上さんが就農した丹波には、有機農業の先駆者、橋本慎司さんがいらっしゃった影響で、多くの新規就農者が移住していました。
その中でもブルーベリーを作っている奥丹波ブルーベリー農場の古谷さん、少量多品目で多くの野菜を作っているみやざきふぁーむの宮崎さんにはお世話になって、何度か援農に行かせていただきました。
井上さんと同様尊敬するところばかりで、何気に食べている食べ物の裏に、こんな素晴らしい人たちの頑張りがあったんだと知り、すごく感動を覚えました。と同時に、自分も農業をやろうかどうか悩み始め、農業に関する本を読み漁りました。
新規就農について
ちょっと話が逸れますが、新規就農について、ちょっと触れてみます。
新規就農ってよく聞くと思いますが、親が農家じゃない人にとって農業を仕事にするのは本当に大変なことです。
作物を作るのには当然農地が必要ですが、農地を借りるって言っても、都会で部屋を借りるように、不動産屋が仲介してくれる訳でも、お金さえ払えば借りれる訳でもありません。その農家さんと信頼関係がないと農地を借りることすらできないのです。(農地法の絡みもあるけど、ここでは割愛)
ちゃんと農地を管理をしてくれなければ、貸した農家だけじゃなく、その集落全体に迷惑がかかる場合もあるので、当然なんですが。
ですので、農家になりたいから農地を借りたいと行政に相談に行っても、ほとんど徒労に終わると思います。行政と集落がよっぽど信頼関係ができていれば別ですが。
井上さんたち新規就農者は、身一つで丹波篠山の集落に飛び込み、周囲との信頼関係を一から築き上げ、農地も農機具も無いところから、地道に農業を続け、今ではそれぞれのスタイルで農業の幅を広げています。マニュアルなど全く通用しない世界。そこを切り開いていく新規就農の方々は、ほんとにすごいと思います。
生産者を応援する手段
そして、僕も新規就農するかどうか考えてた時、塩見 直紀 さんの『半農半Xという生き方』という本に出会い、その後ワークショップなどにも参加しました。(半農半Xとは、農のある暮らしをしながら、自分の天職、ミッション(「X」)に費やすという生き方です。)
「そっか、自分が農家になるっていう選択肢以外にも、農的なライフスタイルをしながら、素敵な生産者を応援する方法があるのかもしれない。自分の天職が何か分からないけど、自分の能力を生かして、素晴らしい生産者さんがいることを伝えていこう」と思い、写真やデザインの勉強をし始めました。
農家さんのパンフレットを作ったり、マルシェに農家さんを招いたり、いろいろ試してみました。が、やはり一人でできることは限られているし、なんか違うのかなぁと悩んでいたときに出会ったのが「パン」でした。
ちょうどその頃、小泉武夫さんの発酵に関する本に出会って発酵に関心があったのと、天然酵母パンの草分け的存在のルヴァンのパンを食べた事がきっかけでした。
続きは「目には見えない発酵世界との出会い」をご覧下さいませ。
関連記事
コメントを書くにはログインが必要です