飲食店のコロナ対策(ECサイトの活用)

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飲食店のコロナ対策(ECサイトの活用)

はじめに


悲しい事件もありましたが、3日間の営業も無事に終了しました。ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。

さて、新型コロナウイルスについて、また新たな局面に入って、より緊張感が増してきました。飲食店経営者と会うと、この話題ばかり。
当初は楽観論と悲観論の中間あたりのシナリオで進行するのかなぁと思ってました。が、現実は最も悲観的なシナリオで進行しています。
欧米では感染爆発が起こり、飲食業界はイートインが禁止され、テイクアウトやデリバリー、EC販売のみが可能という状態。時間差で日本も同じ状況になると言われています。
違う点は、日本では特措法による緊急事態宣言が出されたとしても、あくまで外出自粛要請(という名のほぼ命令)。それにおける売上減少があったとしても、国の補償は期待できないということ。
そして怖いのは、この感染拡大を抑え込むために、一年間ほどはこのような自粛要請が続くと見られています。

何も対策をとらなければ、多くの飲食店や事業者はキャッシュがまわらず倒産してしまうので、各自で早めに対策を考えるしかなさそうです。

デリバリーについてはUberEatsなどが考えられますが、姫路地域ではまだ開始されていないので難しそうです。そのほかの販売方法としてEC(ネットショップ)がありますが、その開設・活用方法について聞かれることも多いので、ざっとまとめてみました。

保健所の営業許可証

飲食物を販売したい場合、保健所の営業許可を取得する必要があります。これはECに限らず、実店舗やマルシェで販売する場合もそうですね。
何を販売するかによって許可の種類が変わります。パンやお菓子は「菓子製造業」、食品調理なら「飲食店営業」の許可がそれぞれ必要。
うちのように調理もするし、パンも作る場合は「菓子製造業」と「飲食店営業」、二つの許可が必要になります。現在レストランを経営されてる方で、今後ECも取り入れてお菓子なども販売される場合は新たに「菓子製造業」の許可を取得しないといけません。
必要書類などの詳細は、地域の保健所に確認しましょう。

姫路市(食品営業許可について)

食品衛生責任者証

営業許可証は製造「施設」に対する許可で、一方「食品衛生責任者証」は「人」に対する許可になります。
こちらは地域の食品衛生協会の講習を受講することで、取得できる資格です。講習日程などは食品衛生協会に確認しましょう。
しかし新型コロナウイルス感染拡大を受けて、しばらく講習も開催されないようです・・・。どうなるんだろ。

食品衛生責任者認定講習会のお知らせ(姫路市)

ECサイトのコスト


coboto bakeryでは「BASE」というネットショップサービスを利用しているので、そちらを前提に記載します。
無料ウェブショップサービスの比較については、数年前に書いたこちらの記事をどうぞ。
無料ウェブショップサービスの比較
「BASE」のコストですが、サイト立ち上げについては無料、月額料金も無料です。
負担コストは、商品が売れたときの決済手数料(3.6%+40円)、サービス利用料(3%)、振込手数料(250円)です。
そのほか、発送用の消耗品資材(段ボール、パン袋など)の梱包にかかる人件費などを考えておきましょう。

ECサイトのメリット

商圏が狭くなるテイクアウトやデリバリーと違い、ECサイトは日本全国まで商圏が広がります。もちろんそのためには、SNSなどによるマーケティングが必要になってきますが。

顧客のデータ管理・お問い合わせ対応

僕がECサイトを運営するうえで一番悩ましいのが、顧客のデータ管理とお問い合わせ対応です。パン屋はかなり労働時間が長く、お店にいる時間が長すぎるので、お客様のお問い合わせについて、返事がどうしても遅くなってしまいます。
顧客のデータ管理も時間がかかってしまいますが、僕は「BASE」からデータをCSV形式で吐き出して、ヤマト運輸の送り状発行システムに取り込んでます。これでデータ管理の事務が少しは効率化します。

さいごに

新型コロナウイルスの感染速度はすさまじく、欧米ではたった2週間程度で感染爆発・都市封鎖まで行われ、街の様子が一変したそうです。
日本も4月に入ると就職や入学に伴う大移動が行われ、感染拡大は避けられないでしょうし、たった数週間で一気に空気が変わると予想されます。
その前に少しでも対応策を考えておいた方がいいと思いますし、東京などで動きの早いお店は新しい販売方法を模索し始めました。
小さいお店の経営者はかなり不安な日々を送っておられると思いますが、応援してくれるお客様もたくさんいらっしゃいます。
皆で知恵を共有して、この緊急事態を乗り越えましょう。
僕で何かお役に立てそうなら、声をかけてくださいませ。

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2020-03-31 | Posted in 生き方・ビジネス・食Comments Closed 

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