「僕がクラウドファンディングで伝えたかったこと」シェアウッズ代表・山崎正夫さん

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「僕がクラウドファンディングで伝えたかったこと」シェアウッズ・山崎正夫

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はじめに

先日のクラウドファンディング説明会を終えて、多くの人たちから応援の言葉をいただき、勇気をもらえました。その一方で、まだまだその仕組みが知られていないんだな、という印象も受けました。

「今までクラウドファンディングに挑戦したプレイヤーたちは、プロジェクト中に何を感じ、今、何を想っているのだろうか」と、ふと頭をよぎりました。
そこで、2017年にクラウドファンディングに挑戦し、「マルナカ工作所プロジェクト」立ち上げの資金調達を成功させた山崎正夫さんの元を訪ね、クラウドファンディングのことを中心に話をお伺いした。

シェアウッズとは

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(酒井:最初に、シェアウッズを立ち上げを立ち上げられた経緯を教えてください。)

山崎さん「元々は、ドイツの木材商品を輸入する商社で働いていました。そこで地域の森林組合の方と話す機会が増えて、日本の林業の問題点を知るようになりました。」
「日本の森林をなんとかしないといけないなと思い、週末の活動として、カホンプロジェクトを始めました。その後独立し、輸入材から国産材まで扱うシェアウッズを立ち上げたんです。」

マルナカ工作所プロジェクトを引き継いだ理由

(酒井:次に、マルナカ工作所プロジェクトについて、自分が引き継ごうと思った動機を教えてください。既にシェアウッズを立ち上げられているし、大変だとは思いませんでしたか?)

山崎さん「当時、六甲山の木材を活用する取り組みを始めて2年位経っていたんですが、その木材をストックする場所がなかったんです。その倉庫を探していた時に、『この場所の社長さんが引退するから、このコミュニティを守ってくれる人を探している』とう話を聞き、木材をストックする場所だけではなく、この場所をものづくりの拠点として活用しようと思ったんですよ。」
「それと、兵庫区というのは、元々クラフト関係のコミュニティが強いエリアなんですが、ものづくりの好きな人が交流するエリアとして再構築したいと思い、クラウドファンディングに挑戦しました。
仲間も何人かいるので、情報を拡散すれば、兵庫地域のことをたくさんの方に知ってもらえる機会が増えるかなという狙いもありました。」
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クラウドファンディングプロジェクトを振り返ってみて

(酒井:クラウドファンディングに取り組んでみて、最も効果のあったものは何でした?)

山崎さん「実際にクラウドファンディングに取り組んでみて、最も効果があるのはPR効果でした。資金調達の側面もありますが、手数料やリターン品の原価、送料を考えると、手元に残る金額は多くないですしね。」

(酒井:実際やってみて、予想していたより苦労したこと・反省点や、楽しかったことはありました?)

山崎さん「最初の二日間くらいで目標金額の1/4くらい集まったんですが、そこからピタッと止まってしまったんですよ。それで、最後の何日かまでは1/3くらいまでしか達成していなくて。
支援が止まってしまった時の対応については、いろいろ悩みましたね。」

「後は、返礼品にお金をかけすぎたことも反省点です。今考えると、原価率が高すぎたかなぁと思いますが、そのかわり、六甲山の木を使った名刺入れやスプーンとか、ここでしか買えない商品を買ってもらう。プラス応援してあげるという感覚で、リターンを選んでくれた方が多かったのかなと思います。」

社会課題解決ツールとしてのクラウドファンディングの可能性

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(酒井:実際にクラウドファンディングに取り組み、そのプロジェクトを達成した今、山崎さんはその仕組みに対し、どのような可能性を感じていますか?個人が声をあげ、社会課題を解決していくツールとして、クラウドファンディングが広がっていくと思われますか?

山崎さん「個人が個人の欲のために行うプロジェクトばかりになると、クラウドファンディングに対する社会からの評価も下がっていくと思うんです。ですが、個人が社会的意義のある活動にクラウドファンディングを利用する動きが広がっていけば、クラウドファンディングに対する評価も上がり、結果として社会も良くなっていくのかなと。そういう流れになることを望んでいます。」

(クラウドファンディング・プレイヤー対談 シェアウッズ代表・山崎正夫さん & ぶさべじ代表・久保陽香さん に続く)

(取材・文・撮影:coboto bakery 店主 酒井 )参考:cobotoクラウドファンディング「パンがつなぐ想い。「農を作る人」 と 「食べる人」 をつなげる拠点を作りたい!

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2018-02-13 | Posted in ウェブ・デザイン・写真Comments Closed 

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