夢が実現して、今は農業が楽しくて仕方ないんです(FRESCO.FRESCO 丸山倫寛さん)
長年の夢が実現している最中なので、今は農業が楽しくて仕方ない(FRESCO.FRESCO 丸山倫寛さん)
はじめに
僕が出店させてもらっているEAT LOCAL KOBEファーマーズマーケットでは、たくさんの生産者の方が参加されています。
その中で新規就農者の方も何人かいらっしゃるので、そういう方にフォーカスしてインタビューしていく予定です。
その理由は2つあります。
僕はもともと農家になろうと思っていたので、新規就農者の方が、どのような想いで農業を始めたのか、どんな農業をしているのかに関心があるからというのが一つの理由。もう一つの理由としては、新規就農者の方は生産物を作ることにコミットしているので、その広報の手助けが少しでもできたらなぁという想いがあるからです。
今回は3月18日のファーマーズマーケットでコラボさせていただいた「FRESCO.FRESCO」 の丸山倫寛(みちひろ)さんにインタビューさせてもらいました。
FRESCO.FRESCO 丸山さんプロフィール
丸山さんは神戸市西区押部谷で、「世界の美味しい野菜を作ろう」をテーマに無農薬で農業をされています。
「兵庫楽農生活センター」で1年間研修を行い、昨年(2016年)の9月に就農されたそうです。
農業をやろうと思った動機など
(酒井:農業をやろうと思ったのはいつ頃からですか?)
丸山:僕は出身が岡山なんですが、自然が豊かで、農業・漁業が盛んな地域で生まれ育ったので、いつかは農業に関わりたいなという想いがずっとあったんです。
(酒井:1年間の研修で独立されたということですが、農業について相談できる人は周りにいらっしゃるんですか?)
丸山:地元の人が教えてくれるので、環境は恵まれていると思います。
現在の事業についてなど
(酒井:販売先の確保も自分で開拓されていったんですか?)
丸山:直売所に出荷していた時にお客さんから声がかかって、それから配達が増えたり。EAT LOCAL KOBEも、須磨の直売所で店頭販売してたら、そこでお客さんに声をかけたいただいたのがきっかけなんです。
(酒井:就農の際の給付として、青年就農給付金の制度は利用できるかがポイントになってくると思いますが、丸山さんは利用できていますか?)
丸山:地域の人・農地プランに適用していただいて、5年間の青年就農給付金を利用させてもらっています。
(酒井:現在の耕地面積と、今後は農地を拡大する予定か教えてください?)
丸山:今は本当に小さくて1,2反程度です。あと1反くらいあればいいなと思いますが、まずは今の農地をしっかり管理して、地域の方に信頼してもらえるようにしたいですね。
農業への想い、夢
(酒井:実際に就農してみて、農業を行える喜びや苦労って感じますか?)
丸山:とにかく長年の夢が実現している最中なので、今は農業が楽しくて仕方ないんです。
ですが、就農して間もないので、やはり苦労も絶えないですね。
全てゼロからなので、自分で開墾して、溝を作って、ハウスを建てたりとか。やることが本当に多いので。
(酒井:僕も今までたくさんの農家さんと話して来ましたが、大半の農家さんは早く農業を辞めたいとおっしゃってました。丸山さんは、なぜそこまで農業に夢をみれるんでしょうか?)
丸山:一つは、先ほど申し上げた小さい頃の自然環境の影響があると思います。また、60や70歳になっても、鍬一本かついで仕事ができるのがいいなと。
もう一つは、世界を旅行している際に見たマルシェに感動したからですね。色とりどりの野菜や、珍しい野菜。そういうのを見て歩くのが楽しかったんですよね。
(酒井:丸山さんのこだわりである、世界の種を使ったり、無農薬であったりというところに至った理由は?)
丸山:農薬を使ってないのは、語弊があるかもしれませんが、農薬の量を計算したり、散布する手間が面倒なんですよね。土の環境さえ整っていれば、別に農薬がなくてもうまく育つ時もあるので、それでいいのかなと思っています。
種については、新鮮で安全で面白い野菜を作りたいので、種の履歴が分かる在来種を中心に使っていますが、F1も美味しいものがあるので否定はしていません。
(酒井:今後就農を考えている人に一言あればお願いします。)
丸山:農業はしんどいこともありますが、楽しいこともたくさんあるので、夢があれば是非挑戦ほしいですね。協力できることは何でもします。たくさんの方がそれぞれの農業をして、酒井さんのような方や、お客さんがいろいろ宣伝してくださることで、農業はもっと活性化すると思うんです。
最後に
丸山さんはEAT LOCAL KOBEファーマーズマーケットに出店してるほか、個人宅配を行ったり、instagramで情報発信を行っています。ぜひチェックしてみてください。
今後もパン業の傍ら、生産者の方や小商いをされている方のインタビューを地道にやっていきたいと思います。
(取材・文・撮影:coboto bakery 店主 酒井)
関連記事
コメントを書くにはログインが必要です