限界利益でパン屋を考える

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限界利益でパン屋を考える

はじめに

これから事業をやりたい方から「買った経営本、どうでしたー?」って聞かれたので、ざっと感想などを書いてみます。
経営し始めて2年ちょいなので、「甘いよ」「違うよ」ってところは多々あると思いますが、ご容赦くださいませー。

購入した本は『「数字」が読めると本当に儲かるんですか? 』で、いわゆる管理会計(主に限界利益)についての話です。
会話形式で話が進むのでとても読みやすく、これから事業を始める人にはオススメです。
けど、実際に事業をやってる人や、限界利益についてざっくり知ってる方にとってはその会話部分が長いなぁって感じられるかなと。

管理会計ってなに?

会計には税務会計(広く言えば財務会計)と管理会計がありますが、税務会計とは課税される所得額を算出するための会計です。
一方、今回の本で扱われる管理会計とは、自分の事業の経営状態を分析したり、重要な経営判断を行う際に指標となる会計です。

管理会計の知識って必要?

うちのお店はいつもバタバタで行列ができているので、「そろそろ社員を雇ったほうがいい」、「営業日は警備員を雇いなさい」って言われるんですが、その際の経営判断にも管理会計が役立ちます。安易に雇うとお客さんは行列なのに、赤字になって潰れます・・・。

例えば新たに社員一人を雇うのに年間360万円かかるとして、年間360万円売上をアップすれば雇えるでしょうか?答えはもちろんNOですよね。
一般的には社員一人雇うなら3倍稼がないと(360万円×3)ペイ出来ないって言われてますが、これも業種やその事業の利益率によって変わってくるので、結局は限界利益を計算して損益分岐点を算出しないといけないんです。
なので、趣味レベルで好きなことをするだけなら、管理会計の勉強は不要だと思いますが、好きなことを「事業」にしてそれで食っていくのなら管理会計の知識は必要だと思います。

特にパン屋は薄利多売ビジネスの典型例なので、ちゃんと数字を出して、慎重に分析しないといけないですよねー。そういう意味では今回読んだ本『「数字」が読めると本当に儲かるんですか? 』は役立ちそうですよ。
実際僕も起業時は損益分岐点をいろいろシュミレーションしましたが、起業してからは売上ばっかり追いかけて、限界利益のことをちゃんと考えられてませんでした。(ダメダメです)

社員さん雇って事業を拡大する路線も考えてるので、じっくり数字と向き合いたいなと思います。なんとかして時間を作らないとっ。

(そのほか)

ナカツカサファームさんの新麦、今年はとっても状態が安定していて、クープがバックリ割れるし、窯伸びもいい感じー。

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2020-10-28 | Posted in 生き方・ビジネス・食Comments Closed 

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