生きる意味、働く目的

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生きる意味、働く目的

はじめに

お客さんから、「働く目的(パンを通じた生産者の応援)が明確で素敵です」って時々褒められます。
それ自体は嬉しいんですが、起業前の僕は、そこに至るまでにかなりグダグダで、かなり無駄に時間を費やしたと思います。
なので、そのグダグダしていた時のことを書いてみようと思います。(なんで?)

若い人たちや、生きること・働くことに意味を見出せているのに一歩踏み出せない人から、人生相談や起業相談をされることがあります。
ですが、僕は偉そうなことを言える立場ではないので、僕がどれだけグダグダだったのかを知ってもらい、その失敗事例が何かの参考になればなぁと思います。

ソーシャルビジネスとの出会い

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「何のために生きているのか」
「何のために働いているのか」

社会人になり、ずっとそのことを考えてましたが、日々の仕事が忙しくなり、いつしかその疑問の声も小さくなっていきました。
そうした中、職場以外で、素晴らしい生産者や起業家の人たちと出会いました。
その方達は、仕事を通じて食の世界を変えよう、社会をサステナブルにしていこうという想いで、リスクをとって事業をされていました。
当時の僕は、社会的課題を解決するのは、政治行政かもしくは民のボランティア活動の2択だと思っていたので、社会的課題をビジネスの手法で解決していく活動(いわゆるソーシャルビジネス)があることに衝撃を受けました。

その頃から、自分への問いかけも強くなっていきました。
「今の仕事は本当に社会の役に立っているのか。」
「結局楽がしたかっただけ?自分が良ければそれでいいのか?今まで出会った素晴らしい人たちから何を学んだのか?」
「ボランティア活動じゃなく、リスク覚悟で起業し、仕事として関わった方が、生産者の応援に繋がるんじゃないか。」

ですが、当時の僕の職場では、仕事は生活の為に嫌々働くもの、将来の年金を確保する為のもの、社会的意義があったとしてもリスクのある仕事はしない、と考える人が多数でした。(一部の人はそうではなかったと思います。)
なので、働く目的が分からず苦しんでいることや、起業を検討していることは、職場の人たちにはほとんど相談できませんでした。

死を意識したから覚悟が決まった

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起業する覚悟ができず、何年も(長い・・・)悶々としていたとき、尊敬していた先輩が病気で亡くなりました。
環境問題に精通していて、ゆくゆくは起業して、環境ビジネスをしようと思うと語っていた方でしたが、結局形にすることはできませんでした。
しばらく呆然としてましたが、
「自分にもいつか死は訪れるし、その死はいつ来るか分からない。」という当たり前のことに気づき、
「やるべきことを分かっていながら、それをやらなかったという自分の人生に、僕は悔いることはないだろうか?」
という問いを自分にしました。

僕だったら、絶対悔いる。

お金が溜まってからとか、状況が良くなってからとか、言い訳ばっかりして、結局逃げてばかりの人生。
一回きりの人生が、そんな人生だと死ぬときに絶対悔いるし、素晴らしい人たちとのせっかくの出会いも無駄にしてしまう。
そう思って、覚悟が決まりました。(正確には他にも覚悟の要因はありますが。)
起業するまでの間に、周囲の人たちにご心配・ご迷惑をかけてしまったなと申し訳なく思います。

まとめ

今はやりたいこと、やるべきことを仕事にしているので、以前のように悶々とする日々はほとんど無くなりました。
どういう事業を行えば収入が上がり、生産者の応援にも繋がるのかという課題が大きくて、そのためのスキルが追いついてないため、悩みは尽きませんが。

「何のために生きているのか」
「何のために働いているのか」

その問いは、生きている限り、ずっと自分のそばに横たわっています。
一時的にその問いから逃げられたとしても、それは問題の先送りであって、いつかその問いに真剣に向き合わないといけない時期が来ます。
僕のように逃げ続けていると、取り得る選択肢が少なくなっていくし、周りにも心配をかけてしまうかもしれません。

生きる意味、働く目的が分からない人は、その問いに対し、早めに向き合ってください。目的が決まらないと、その手段も検討できません。
生きる意味、働く目的が分かっているけど、一歩踏み出せない人は、自分が行える選択肢を真剣に探してみてください。自分に合った手段・事業の形が必ずあるはずです。

生きる意味、働く目的が自分の中ではっきりして、覚悟が決まれば、あとは一生懸命に働き、生きるだけです。

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2017-05-24 | Posted in 生き方・ビジネス・食Comments Closed 

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